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二十二
そして、ここで声を潜め
「で、あの青い石ってさ、どこかで無くしたとか?」
「そ、それも一切……」
姐さん、この続きを言うのを控えていた――第一、間違っても外す事なんてないですから、と。
「そうかい。にしてもねえ、その襟が気になるんだけど」
これに思わず手で押さえ
「こ、これですかい。このほころびも、身に覚えがなく」
この時、ずっと冷奴を見ていたつみれが
「その、袖についてる染みは?」
「刺身醤油がついたかな、って」
そして、ここで声を潜め
「で、あの青い石ってさ、どこかで無くしたとか?」
「そ、それも一切……」
姐さん、この続きを言うのを控えていた――第一、間違っても外す事なんてないですから、と。
「そうかい。にしてもねえ、その襟が気になるんだけど」
これに思わず手で押さえ
「こ、これですかい。このほころびも、身に覚えがなく」
この時、ずっと冷奴を見ていたつみれが
「その、袖についてる染みは?」
「刺身醤油がついたかな、って」
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