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百五

 何と喜助、戸を突き破って裏庭までぶっ飛ばされてしまった。


「ほうら! ざまをみろですう!」


 蕾に続き親分も


「まったく学習能力のないヤツだ!」


 そして破近も


「ホンマ、阿呆やな! あの菖蒲のオッサンと、まさにええ勝負……」


 これに、気絶している喜助以外が顔を振り向けた。無論、駄洒落を評価したのではなく――


「だ、旦那!」


「そ、そや! あの時、あのおかまも顔覗かせてたわ!」


 すぐに立ち上がった蕾


「召し取りに行きますう!」


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