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九十九

「じゃあ、旦那。ものはついでに、例の怪しげな七人も蕾に一発かましてもらいましょうよ!」


 これに破近、ギロリと


「おまえも牢に入っとけ!」


「へ?」


 ここで親分が、頭を捻りながら


「という事はですな、旦那? 下手人は、以前よりこの奉行所にいたって事になるんですな?」


「うーん」

 これに唸る破近、続いて独り言風に


「奉行所に勤めてるもんが賭場かどこかで長十郎に出会い、二人して両替屋襲撃を企んだ……こうなるわけかいな?」


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