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八十三

 で、結局は


「何を相談されたんでつ?」


 少年が相手をしている。


「そ、それが……命を狙われていると」


 これに顔を見合わせる面々。


「誰にでつ?」


「い、いや、それが何度尋ねても、頑として言わなくて」


「それを聞いて、あなたは何と?」


「奉行所まで相談に行った方がいいと」

 

「それは良い事でつね」

 頷く緑丸、続けて


「それで長十郎さん、実際に行ったんでつか?」


「ああ。確かにあいつ、何度も何度もここに足を運んだみたいだけど」


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