二百字掌編シリーズ 『青き目をした与力』

七十九

　これに少々考えた喜助

「うーん。馬だけに、よく似ている松殿かなあって」

「お、おまえな、しまいにゃ怒られっで！」

「こ、こりゃどうも」

「で、阿呆は放っといてな……」

　そう吐いて、喜助以外の三名の方に目をやる破近――だがこの時、襖の向こうより

「鈴木様、藤です。打ち合わせの中、失礼します」

「入ってええよ！」

　これに姿を現した丸眼鏡が

「実は、仏さんの仲間だったという者がやってきまして。何やらお話したい事があると」