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六十九
そこに目をやった蕾
「猫の額ほどの裏庭ですがあ?」
「ほな、その先は?」
「すぐそこに、へいがありますう」
「ほな、次はこっちや」
そう言って、今度は外された雨戸の方まで蕾を連れてきた破近
「こっからは?」
「だだっ広い中庭ですがあ?」
「ほな、へいは?」
これに先の方を見やる相手が
「ずっと向こうの方に見えますう」
「よっしゃ!」
一声あげた破近、すぐに部屋まで戻ってき
「なあ? おまえが賊やったら、どっから出入りする?」
そこに目をやった蕾
「猫の額ほどの裏庭ですがあ?」
「ほな、その先は?」
「すぐそこに、へいがありますう」
「ほな、次はこっちや」
そう言って、今度は外された雨戸の方まで蕾を連れてきた破近
「こっからは?」
「だだっ広い中庭ですがあ?」
「ほな、へいは?」
これに先の方を見やる相手が
「ずっと向こうの方に見えますう」
「よっしゃ!」
一声あげた破近、すぐに部屋まで戻ってき
「なあ? おまえが賊やったら、どっから出入りする?」
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