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六十三

「うおお?」


 一言余計だった源五郎、可愛そうに壁までぶっ飛ばされている。


「な? この子、ちゃんとわかってるやろ? 侮ったらアカンで」


 驚いて互いに顔を見合わせる六人、それと壁の前で鼻血を流したままひっくり返っている一人――この七人に向かって、微笑みかける破近


「もう今日は遅いさかい、明日にでもこの子の話を聞くつもりですわ」

 そして、次に同心らに向かって


「この白雪はんな、今夜はこの部屋に泊まってもらうさかいな」

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