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五十九
「も、申し訳……ないと」
蚊の鳴くような声の相手だが
「そんな殊勝な態度とってもな、仏さんの死を聞いた時に笑ってたそうでんな?」
「え?」
「そんな好きでもない男と近しい間柄になってからに。で、別れ話に思わずブスッかいな?」
「そ、そんな滅相もない!」
そう叫んで、その場に崩れたお鷺さんである。
それを冷たい目で見た破近、すぐに
「ほな、次の兄ちゃんや」
これに髪がとんがった若者が
「政だけど。ぶらぶらしてるだけで」
「も、申し訳……ないと」
蚊の鳴くような声の相手だが
「そんな殊勝な態度とってもな、仏さんの死を聞いた時に笑ってたそうでんな?」
「え?」
「そんな好きでもない男と近しい間柄になってからに。で、別れ話に思わずブスッかいな?」
「そ、そんな滅相もない!」
そう叫んで、その場に崩れたお鷺さんである。
それを冷たい目で見た破近、すぐに
「ほな、次の兄ちゃんや」
これに髪がとんがった若者が
「政だけど。ぶらぶらしてるだけで」
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