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十七

 翌朝、目を覚ました冷奴姐さん。


「ふわあー」

 そしてすぐに


「痛っ!」

 そう、頭がうずいているのだ。


「年甲斐もなく、飲み方を忘れちまったのかねえ……ったく!」

 そして周りの、すでに畳まれている四組の布団に目やり


「あらら、皆さんお早いことで」



「ちょいとばかり、はしゃぎすぎてしまったねえ。記憶も中途から定かではないし」


 ここでさっさと着替えを……そこは姐さん。無意識ながらも、ちゃんと着物をえもんかけに掛けている。


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