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五十四
これに相手が、言いづらそうに
「五、五両ばかし」
「あらま、やな。で、利子が相当に高いと耳に入ってまんが?」
「ま、まあ」
「それで、仏さんに恨みを持ちはったん?」
だが、竜五郎は大きくかぶりを振り
「ま、まさか! 確かに酷いとは思ったが、借りたこっちの方が悪いんで」
ここで緑丸をチラリと見た破近
「なるほどね。ほな最後の方、どんぞ」
「あ、はい」
返事をして、半歩踏み出す女
「呉服屋でおかみをしている、鷹と申しますが」
これに相手が、言いづらそうに
「五、五両ばかし」
「あらま、やな。で、利子が相当に高いと耳に入ってまんが?」
「ま、まあ」
「それで、仏さんに恨みを持ちはったん?」
だが、竜五郎は大きくかぶりを振り
「ま、まさか! 確かに酷いとは思ったが、借りたこっちの方が悪いんで」
ここで緑丸をチラリと見た破近
「なるほどね。ほな最後の方、どんぞ」
「あ、はい」
返事をして、半歩踏み出す女
「呉服屋でおかみをしている、鷹と申しますが」
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