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五十二
「な、何よ、小娘のくせして偉そうに!」
話が脇道にそれそうなので、ここで破近が
「蕾、ここは抑えとき。このオバハン、大娘時代しかなかったみたいやしな」
「な、な……」
怒りに震えるお鶴をよそに、緑丸に目をやった破近だったが
「反応なしやな」
そう言って、三番目の男に向かい
「ほな、お次の人や」
この相手、見るからに素浪人風の男だが、そこは腐っても武士ゆえ
「拙者は竜五郎と申すが……与力殿、これは何の真似ですかな?」
「な、何よ、小娘のくせして偉そうに!」
話が脇道にそれそうなので、ここで破近が
「蕾、ここは抑えとき。このオバハン、大娘時代しかなかったみたいやしな」
「な、な……」
怒りに震えるお鶴をよそに、緑丸に目をやった破近だったが
「反応なしやな」
そう言って、三番目の男に向かい
「ほな、お次の人や」
この相手、見るからに素浪人風の男だが、そこは腐っても武士ゆえ
「拙者は竜五郎と申すが……与力殿、これは何の真似ですかな?」
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