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五十

「でもな、顔を合わす度に言い争いしてたって聞いてるんやが?」


「そ、そんな事など!」


 ここで傍らの緑丸に目をやった破近。今回、この少年が白雪さんの反応を確認する役なのだ。

 だが、彼氏が首を横に振るのを見て


「ほな、お次ですわ」


 これに一歩前に出てきた、いかにも肉感的な中年女が


「小料理屋やってるお鶴ですが?」


 これを一目見た、素直な吟味方


「どう見ても、鶴ちゃいまんな?」


 それに、相手が顔を紅潮させ


「し、失礼な!」


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