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四十六

 そこに遅れてやってきた喜助、肩で息をしながら


「だ、旦那。虎次郎と竜五郎は連れてきやしたが、どうしても残る馬之助の居場所が」


 これを聞いた破近


「そっか。ま、しゃあないわな。ほな、残りの七人を早速やな……」


 だが、ここで顔を覗かせたのが


「今から何が始まるんです?」


 それを一瞥した破近


「菖蒲はんな、一回休み中やろが!」


 この大事な催し、邪魔をされては困るのだ。


「で、でも見物ぐらいいいでしょ? つ、つか一体何を?」


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