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四十四

 そこで破近、ずっと黙ったままの相手に


「緑丸は何かないん?」


 これにすぐ


「えっと、怪しい者は何人くらいいるんでつか?」


「今んとこ八名やな。ま、仏さんの派手な交友関係から見て、他にもおるとは思うけんど」


「はい。それでその八名を集められ、白雪にご対面させるのでつね?」


 破近、この言葉に大きく頷き


「そそ、まさにその通りやわ」


 だが、そこは常識ある少年


「でも、破近様? 所詮、ブタはブタかと?」


「アハハ、もちろんや」


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