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三十二
「御影屋の主人の兼兵衛は一代でここまで店を大きくしたわけだが、これがまたすこぶる評判の良い男でさ」
そこは元同僚の松殿、タメグチは仕方のないところ。
「そっか。で?」
「おう。ただ自分が苦労した反面、どうやらせがれには相当に甘かったみたいでね」
「ふうん、放任主義かいな」
一つだけ頷いた破近、次にはその隣に向かって
「桜餅はんは、何かありまっか?」
これにやはり
「餅は余計でしょが! 餅は!」
「こりゃ、ども。で?」
「御影屋の主人の兼兵衛は一代でここまで店を大きくしたわけだが、これがまたすこぶる評判の良い男でさ」
そこは元同僚の松殿、タメグチは仕方のないところ。
「そっか。で?」
「おう。ただ自分が苦労した反面、どうやらせがれには相当に甘かったみたいでね」
「ふうん、放任主義かいな」
一つだけ頷いた破近、次にはその隣に向かって
「桜餅はんは、何かありまっか?」
これにやはり
「餅は余計でしょが! 餅は!」
「こりゃ、ども。で?」
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