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二十八

 そして翌日の朝

 菖蒲殿相手に珍しく愚痴っているのは、とっちゃん坊やだ。


「ねえ、聞いてくださいよ」


 これに顔を向ける菖蒲殿


「何です、明智さん?」


「ほら昨日私ね、白雪さんのお世話を言われたでしょ?」


「そうでしたね。で?」


「その白雪さんってね……」

 ここで明智様、目に涙をため


「な、何と、ブタなんですよ、ブタ! あの、ブヒブヒ言う!」


「ブ、ブタ?」

 一瞬、言葉を失った相手だが


「で、でも、何故にわざわざ明智さんに?」


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