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二十三

「何せ数が多いさかいな、岡っ引き連中も連れて行き! ええでっか? 松はんに梅はん?」


 だが、おデブの方が早速顔を紅潮させ


「う、梅ってわざと言ったでしょ?」


「あ、すまんこって! つい梅干に見えたさかい」


「フン!」



 第一陣が部屋から出て行った後


「ほな藤はんは、この蕾と一緒に仏さんの女関係を探ってくれや」


「はい。では蕾さん、よろしくお願いします」


 これに手を叩いて喜ぶくの一


「誰かさんと違って、すっごく紳士ですう!」


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