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十六

 朝食も済ませ


「おまえって、メッチャ綺麗に平らげてるやん。皿なんか使う前みたいやで?」


「ブヒ」


 そこにやってきた親分、喜助、それに蕾のお三人さん。

 早速親分が


「お? こいつが姐さんとこのブタですか……ぬおおっ!」


「お! 鬼までぶっ飛ばすとは、こいつええ根性しとるわ」


「あいててて」


 腰をさすっている親分に


「朝ちゃん。その二文字な、禁句やねん」


「き、禁句? そのブ……おっと」


「そそ……で、身元の方はどうやったん?」


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