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十二

 この時、三人の耳に聞こえてきた笑い声。

 それに黒豆奴さんが


「おい、つみれ。何だよ?」


「あ、いえね、女将さん……奴三人衆さんら、お揃いで独り者だと」


「ん?」

 そして黒豆奴さん、破顔一笑


「あはは、こいつは一本取られたねえ!」


 普通なら、文句の一つが出てきても良さそうな台詞だったが、そこはつみれ太夫だ。己の才能を少しも鼻にかけないこの女性、冷奴姐さんが最も尊敬している点でもあった。


「さあ、今宵は無礼講だよ!」


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