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百十
そして翌日の朝、ようやくお富さんが上方に戻るところだ。
それを見送りるため出てきた緑丸。そこにお富さんが
「ちょいと顔貸しんさい」
裏に連れられた緑丸
「何でしょう?」
これにお富さん
「ああ見えても旦那様ね、実は虚弱体質で」
「知らなかったでつ」
「だからね、すぐに食あたりを起こしちゃって。でね、特に注意して欲しいのはね……」
ここでお富さん、その顔を近づけ
「舌足らずの柿と橋のたもとの豆腐、この二つなんですよ!」
そして翌日の朝、ようやくお富さんが上方に戻るところだ。
それを見送りるため出てきた緑丸。そこにお富さんが
「ちょいと顔貸しんさい」
裏に連れられた緑丸
「何でしょう?」
これにお富さん
「ああ見えても旦那様ね、実は虚弱体質で」
「知らなかったでつ」
「だからね、すぐに食あたりを起こしちゃって。でね、特に注意して欲しいのはね……」
ここでお富さん、その顔を近づけ
「舌足らずの柿と橋のたもとの豆腐、この二つなんですよ!」
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