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九十四

 だが、興奮冷めやらぬ相手は


「こ、これが落ち着いておれるか!」


「頼むさかい、落ち着けや!」


「え? あ、ああ」


 これを見て、作戦を練り始めた吟味方


「まずは、やつらの居場所やけんどな。こいつは、森ん中しか考えられへん」


 これに赤鬼も、数回頷き


「おお、おお、間違いないわな」


「で、今日の道筋ならびに原っぱには、何もなかったわな?」


「そやったな」


「となるとな……昨日通った道の先にな、隠れ家っぽいのがあるはずやねん」


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