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八十六
「となると、鰆屋のオッサンは実際には橋を渡らず、まだこっちゃ側におるっちゅう事やな?」
このお富の言葉に破近も
「そうなるわな」
「なあ。腹減ったんで、一旦飯でも食おか?」
屋敷に入ったお二人さん、何故か厨房でへたり込んでいる。
それもそのはず、森へ出かけている間に名医までもが行方知らずとなっていたのだ。
「なあ、われ。とうとう最後の他人はんが消えてもうたな。あーあ」
「ホンマやな、お富。あの赤髭先生までもな」
「となると、鰆屋のオッサンは実際には橋を渡らず、まだこっちゃ側におるっちゅう事やな?」
このお富の言葉に破近も
「そうなるわな」
「なあ。腹減ったんで、一旦飯でも食おか?」
屋敷に入ったお二人さん、何故か厨房でへたり込んでいる。
それもそのはず、森へ出かけている間に名医までもが行方知らずとなっていたのだ。
「なあ、われ。とうとう最後の他人はんが消えてもうたな。あーあ」
「ホンマやな、お富。あの赤髭先生までもな」
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