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八十三
さらにお富さん
「なあ。百尺足らずやったらな、せいぜい四、五回瞬きするくらいで戻ってこれるんちゃうか?」
「そりゃそうやけんど」
まだ消化しきれない破近、しばし考え
「確かに、やれん事はないやろな」
「お、そかそか!」
「でもな、機会は一度きりやな。例えばな、四本中三本しか燃えずに、一本だけ残ったとするやん?」
「う、うん」
「一本の縄だけでぶら下がってる吊り橋を、いくら命綱つけてるとはいえ……おまえ渡れるか?」
さらにお富さん
「なあ。百尺足らずやったらな、せいぜい四、五回瞬きするくらいで戻ってこれるんちゃうか?」
「そりゃそうやけんど」
まだ消化しきれない破近、しばし考え
「確かに、やれん事はないやろな」
「お、そかそか!」
「でもな、機会は一度きりやな。例えばな、四本中三本しか燃えずに、一本だけ残ったとするやん?」
「う、うん」
「一本の縄だけでぶら下がってる吊り橋を、いくら命綱つけてるとはいえ……おまえ渡れるか?」
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