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八十二
よもや相手の口から、そのような言葉が出てこようとは――
破近、思わず
「い、命綱やて?」
「そやねん。で、そのまま吊り橋を向こうまで渡りきってな、そこの固定している四つの縄全てに」
ここでお富さん、右手に持ったたいまつを見上げ
「こいつで火を点けんねん。で、後は全速力でこっちまで引き返してくるんや……これ、どやろ?」
これに破近、落ちかけている目ん玉を押さえながら
「ど、どやろて。そ、そらまた奇妙奇天烈な……」
よもや相手の口から、そのような言葉が出てこようとは――
破近、思わず
「い、命綱やて?」
「そやねん。で、そのまま吊り橋を向こうまで渡りきってな、そこの固定している四つの縄全てに」
ここでお富さん、右手に持ったたいまつを見上げ
「こいつで火を点けんねん。で、後は全速力でこっちまで引き返してくるんや……これ、どやろ?」
これに破近、落ちかけている目ん玉を押さえながら
「ど、どやろて。そ、そらまた奇妙奇天烈な……」
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