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八十一
「お? ホンマや」
お富さん、それを亭主に渡そうと思った瞬間、その真っ赤な火に魅入られ
「……」
「ど、どないしたんや?」
「……なあ、われ? この吊り橋な、どんくらいの長さやろ?」
「百尺足らずやな」
「でな、四本の杭にそれぞれ縄で固定されてるんやわ」
こう言われても、その真意がつかめない破近
「そっか。で、それがどうしたん?」
「われの後ろにある木の幹に縄をくくって、こっちの端は己の体にくくるねん……所謂命綱やな」
「お? ホンマや」
お富さん、それを亭主に渡そうと思った瞬間、その真っ赤な火に魅入られ
「……」
「ど、どないしたんや?」
「……なあ、われ? この吊り橋な、どんくらいの長さやろ?」
「百尺足らずやな」
「でな、四本の杭にそれぞれ縄で固定されてるんやわ」
こう言われても、その真意がつかめない破近
「そっか。で、それがどうしたん?」
「われの後ろにある木の幹に縄をくくって、こっちの端は己の体にくくるねん……所謂命綱やな」
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