813/3502
六十
食い助の、猪肉の竜田揚げをパクついている音だけが響いている広間。
そんな中を、お稲が
「金治、戻ってきませんね。どうしたんでしょう?」
「まさかあいつが」
これだけ言うのが精一杯の徳次郎。
そして、これ以上は誰も口を開かなかった。
やがて昼飯も終わり、重い空気を避ける事にした破近。
まだなお鯉の洗いをつまんでいる相方を残したまま、部屋を出て行こうとした時
「味の薄い鯉の方から先に食うべきやったな! こらしまった!」
食い助の、猪肉の竜田揚げをパクついている音だけが響いている広間。
そんな中を、お稲が
「金治、戻ってきませんね。どうしたんでしょう?」
「まさかあいつが」
これだけ言うのが精一杯の徳次郎。
そして、これ以上は誰も口を開かなかった。
やがて昼飯も終わり、重い空気を避ける事にした破近。
まだなお鯉の洗いをつまんでいる相方を残したまま、部屋を出て行こうとした時
「味の薄い鯉の方から先に食うべきやったな! こらしまった!」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。