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五十八
「何やて? 赤髭はんのとこの……」
この亭主に続き女房も
「……お郁はんまで消えたやて?」
「あ、あなた方、見かけませんでした?」
医者の言葉に顔を合わせたお二人さん、ほぼ同時に首を横に振っている。
そして今、広間で座っているお二人さんだが
「なあ、お富。飯にありつくたんびに、一人ずつ消えてもうてるがな」
「ああ、ホンマや……イテッ! この魚、骨あるやんけ!」
「は? 皆が食わん分だけ、おまえが食ってるようなもんやな」
「何やて? 赤髭はんのとこの……」
この亭主に続き女房も
「……お郁はんまで消えたやて?」
「あ、あなた方、見かけませんでした?」
医者の言葉に顔を合わせたお二人さん、ほぼ同時に首を横に振っている。
そして今、広間で座っているお二人さんだが
「なあ、お富。飯にありつくたんびに、一人ずつ消えてもうてるがな」
「ああ、ホンマや……イテッ! この魚、骨あるやんけ!」
「は? 皆が食わん分だけ、おまえが食ってるようなもんやな」
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