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五十五
「おーさぶ!」
森の前で、両肩を震わせているお富さん。その目にやっと
「何してけつけんかんねん! もうちょっとで、つららになるとこやろが!」
「あ、すまんこって」
お富さん、破近が手にしている籠に目をやり
「何持ってきたんや?」
「ああ、まずはこれや」
そう言いながら、彼が中から取り出してきたのは
「このどてら着いや!」
「お、気が利くやんけ」
「で、こいつが深沓や。そんな草履やったら、何か踏んだ時に怪我するさかいな」
「おーさぶ!」
森の前で、両肩を震わせているお富さん。その目にやっと
「何してけつけんかんねん! もうちょっとで、つららになるとこやろが!」
「あ、すまんこって」
お富さん、破近が手にしている籠に目をやり
「何持ってきたんや?」
「ああ、まずはこれや」
そう言いながら、彼が中から取り出してきたのは
「このどてら着いや!」
「お、気が利くやんけ」
「で、こいつが深沓や。そんな草履やったら、何か踏んだ時に怪我するさかいな」
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