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五十三
これに、素に戻りかけているお富さん
「という事はですよ? やはり谷の底か、はたまた裏の森の中か……」
「お、おい!」
こう、横から制してきた破近にまで
「そやかてな、それしか考えられへんやんけ!」
だが、これに徳次郎が
「し、しかしあの暗さと寒さの中では、森に入るのは自害行為にも等しいものでして」
「ほんなら、すでにあの世へ行ってるとでも?」
もはや歯に衣を着せる事すらしない、相当なる面倒臭がりやのお富さんである。
これに、素に戻りかけているお富さん
「という事はですよ? やはり谷の底か、はたまた裏の森の中か……」
「お、おい!」
こう、横から制してきた破近にまで
「そやかてな、それしか考えられへんやんけ!」
だが、これに徳次郎が
「し、しかしあの暗さと寒さの中では、森に入るのは自害行為にも等しいものでして」
「ほんなら、すでにあの世へ行ってるとでも?」
もはや歯に衣を着せる事すらしない、相当なる面倒臭がりやのお富さんである。
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