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四十九
そして本来は楽しいはずの夕食時――なのだが
皆が揃っている中、いきなり部屋に走りこんできた男。
それに徳次郎が
「平賀様。血相を変えられ、一体どうされました?」
「にょ、女房の姿が見当たらない!」
これには徳次郎も驚き
「な、何ですと? で、いつなんですか?」
「かなり前に、風呂に行くと出て行ったきり戻らず」
これを聞いたお富、亭主に向かって
「なあ? 裏の森に、天狗か何かがおるんとちゃうけ?」
「神隠しじゃあるまいし」
そして本来は楽しいはずの夕食時――なのだが
皆が揃っている中、いきなり部屋に走りこんできた男。
それに徳次郎が
「平賀様。血相を変えられ、一体どうされました?」
「にょ、女房の姿が見当たらない!」
これには徳次郎も驚き
「な、何ですと? で、いつなんですか?」
「かなり前に、風呂に行くと出て行ったきり戻らず」
これを聞いたお富、亭主に向かって
「なあ? 裏の森に、天狗か何かがおるんとちゃうけ?」
「神隠しじゃあるまいし」
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