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四十六
さすがに腹をすかしたお富さん、まさに背に腹はかえられぬと目の前の皿に手を伸ばしていた。
無論、目立たぬようコッソリとではあったが。
「お富な、少しは控えんかい」
「はあ? 出されたもんを頂戴して、どこが悪いんや?」
「そ、そやかてな、時と場所っちゅうのが……」
この時、平松源左衛門がいきなり声を上げ
「こ、この別荘、何か聞いた事があるな、と思ってたら……」
続いて、さらなる大声で
「あ、あの『平家の落人屋敷』だ!」
さすがに腹をすかしたお富さん、まさに背に腹はかえられぬと目の前の皿に手を伸ばしていた。
無論、目立たぬようコッソリとではあったが。
「お富な、少しは控えんかい」
「はあ? 出されたもんを頂戴して、どこが悪いんや?」
「そ、そやかてな、時と場所っちゅうのが……」
この時、平松源左衛門がいきなり声を上げ
「こ、この別荘、何か聞いた事があるな、と思ってたら……」
続いて、さらなる大声で
「あ、あの『平家の落人屋敷』だ!」
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