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三十七
「うーん。今の平松様の問いの答えですが」
徳次郎、その目を別荘裏に広がる森に移し
「閉じ込められてはいませんが、あれは『迷いの森』とまで言われるものでして」
これに医者が
「入ったが最後、なかなか戻ってこれないという事ですな?」
「ええ先生、その通りで。ましてや如月のこの寒さゆえ」
お気づきだろうか? 本来仕切るべきお役人様が、一切発言していないのだ。
それもそのはずその男、高所恐怖症ゆえ、一人離れた場所にいた。
「うーん。今の平松様の問いの答えですが」
徳次郎、その目を別荘裏に広がる森に移し
「閉じ込められてはいませんが、あれは『迷いの森』とまで言われるものでして」
これに医者が
「入ったが最後、なかなか戻ってこれないという事ですな?」
「ええ先生、その通りで。ましてや如月のこの寒さゆえ」
お気づきだろうか? 本来仕切るべきお役人様が、一切発言していないのだ。
それもそのはずその男、高所恐怖症ゆえ、一人離れた場所にいた。
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