781/3502
二十八
「何やねん? あのガキ?」
つい口走るお富さん。
だが相手は、風呂場から出る直前に振り向き
「鰆屋ですから!」
「ささ皆様。こんな山奥ですから大したものは出せませぬが、どうぞたんと召し上がってくださいな!」
これを合図に、早速鮎の塩焼きにパクついている破近。
「おお! 塩加減、ちょうどええわ!」
そんな貧乏臭い亭主に、女房が
「なあ? 目の前の鍋に入ってる肉な、何やろ?」
「ん? ああ、味噌仕立てやさかい猪ちゃうかいな?」
「何やねん? あのガキ?」
つい口走るお富さん。
だが相手は、風呂場から出る直前に振り向き
「鰆屋ですから!」
「ささ皆様。こんな山奥ですから大したものは出せませぬが、どうぞたんと召し上がってくださいな!」
これを合図に、早速鮎の塩焼きにパクついている破近。
「おお! 塩加減、ちょうどええわ!」
そんな貧乏臭い亭主に、女房が
「なあ? 目の前の鍋に入ってる肉な、何やろ?」
「ん? ああ、味噌仕立てやさかい猪ちゃうかいな?」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。