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三
「いやな。是非にその船で遊覧をと、招待状が老中の秋元様まできたんだが……」
ここで、相手が溜め息をつき
「はあ。多忙だから、この木俣に代わりに出席せよとな」
「よろしいですやん! たまには、そのすすけた羽を伸ばしなはれ」
この歯に衣を着せぬ破近に、木俣様が眉間に皺を寄せ
「青き目よ、そうズバスバ言うでない。本当に困ってるんだぞ! 何しろ、周りは蘭国人ばかりなんだぞ!」
「そらそうでっしゃろ。ほな、お気をつけて!」
「いやな。是非にその船で遊覧をと、招待状が老中の秋元様まできたんだが……」
ここで、相手が溜め息をつき
「はあ。多忙だから、この木俣に代わりに出席せよとな」
「よろしいですやん! たまには、そのすすけた羽を伸ばしなはれ」
この歯に衣を着せぬ破近に、木俣様が眉間に皺を寄せ
「青き目よ、そうズバスバ言うでない。本当に困ってるんだぞ! 何しろ、周りは蘭国人ばかりなんだぞ!」
「そらそうでっしゃろ。ほな、お気をつけて!」
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