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二十三
この時、前より
「お取り込み中、申し訳ありませんが。鈴木様、奥様の紹介なんぞを」
「ん? ああ、こいつが……」
ここで自ら立ち上がった、自己主張の塊。
「わたくし、家内のお富でございます。これでも『初代河内小町』でして」
それに横から
「応募総数、三名やったらしいな」
「ほ、ほっとけ!」
だが、ここに孫兵衛から声がかかり
「さすがにお美しいですな!」
「あらまあ、お恥ずかしい限りで……」
そんな、品を作るお富さんだが――
この時、前より
「お取り込み中、申し訳ありませんが。鈴木様、奥様の紹介なんぞを」
「ん? ああ、こいつが……」
ここで自ら立ち上がった、自己主張の塊。
「わたくし、家内のお富でございます。これでも『初代河内小町』でして」
それに横から
「応募総数、三名やったらしいな」
「ほ、ほっとけ!」
だが、ここに孫兵衛から声がかかり
「さすがにお美しいですな!」
「あらまあ、お恥ずかしい限りで……」
そんな、品を作るお富さんだが――
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