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十八

「これでしょうか?」

 お富さん、自ら着物を指差し


「これ、緑青色と言いまして」


 無論、有毒な錆の名だ。


「そうですか。では、ご亭主のお隣に」


「はい」

 そう返事した女房、すぐに亭主の隣に座り


「旦那様、失礼しますね」


 だが破近、お猪口に目を向けたまま、これに見向きもせず


「よう、ここまで来れたな」


「ええ、少しばかり迷いましたが」

 こう答えたお富さん、すぐに相手の耳元へ顔を近づけ


「われ、帰りに谷底へ放り込んだるでな!」


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