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十一
「吹き回して。木俣はんから譲ってもろうたんや! ほら、わいら蜜月旅行やってないやろ? ちょうどええ機会ちゃうかって」
これにお富さんも
「お、そうやったわ! われ、延ばし延ばしにした挙句に、結局単身で江戸まで逃げよったもんな!」
「ひ、人聞きの悪い」
「で、何ちゅう温泉や?」
「愚呂温泉や」
そして明後日の朝、緑丸が見送る中
「わいは先頭の籠に乗るさかい、お富はこれに乗り」
「はい。じゃあ、緑丸クン。後をよろしくね!」
「吹き回して。木俣はんから譲ってもろうたんや! ほら、わいら蜜月旅行やってないやろ? ちょうどええ機会ちゃうかって」
これにお富さんも
「お、そうやったわ! われ、延ばし延ばしにした挙句に、結局単身で江戸まで逃げよったもんな!」
「ひ、人聞きの悪い」
「で、何ちゅう温泉や?」
「愚呂温泉や」
そして明後日の朝、緑丸が見送る中
「わいは先頭の籠に乗るさかい、お富はこれに乗り」
「はい。じゃあ、緑丸クン。後をよろしくね!」
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