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四十九

「も、もうイヤですう!」

「え、えーん!」


 若い二人のくの一は、すでに限界に来ているようだ。

 そして緑丸というと、変わり果てた月の輪に向かってこうつぶやいている。


「何か見たんでつか? 何か気づいたんでつか?」



 その後すぐに開かれた会議。無論その議題は、昨日の月の輪の取った行動についてである。

 そして今、行動を共にした三つ葉からの報告が済んだところであり、緑丸はその一言一句とももらさぬよう、筆記に専念していた。


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