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四十五

 連日の山狩りを終えた面々


「はあ、何も出てこないよな」


 こう腐っている刃亜都を見やる猿公。次に、緑丸に顔を向け


「やっぱりおまえさんの言う、二番目、三番目の方みたいだな」


 これに顔をしかめた三つ葉


「我々の誰かに化けた、もしくは誰かがすでに敵の手先に……というわけなのかあ」

 そして夫に


「で、どうします?」


「うーん」

 顎に手をやった猿公、暫し考えた後


「こうなると、ここの百名近い忍び一人一人を確認していく他ねえな」


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