712/3502
三十三
首まで、地面に突き刺さってしまった月の輪。
皆が必死で引っ張り出したところ
「ぷっはあー、死ぬかと思いましたわん!」
これに猿公
「どうしたんだ?」
「いえね、辺りを見回しながら歩いてたら、縄のわっかに足を入れちゃいまして……一気にぴゅうと上まで吊るされ」
「そっか」
ここで猿公、ひざまずいて縄に触れている刃亜都に
「どうした?」
「この縄、よっぽど強くできてるんだなって」
これに
「刃亜都さん? それって皮肉なのん?」
首まで、地面に突き刺さってしまった月の輪。
皆が必死で引っ張り出したところ
「ぷっはあー、死ぬかと思いましたわん!」
これに猿公
「どうしたんだ?」
「いえね、辺りを見回しながら歩いてたら、縄のわっかに足を入れちゃいまして……一気にぴゅうと上まで吊るされ」
「そっか」
ここで猿公、ひざまずいて縄に触れている刃亜都に
「どうした?」
「この縄、よっぽど強くできてるんだなって」
これに
「刃亜都さん? それって皮肉なのん?」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。