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三十
お婆さんが去った後、早速梅庵先生の遺体を調べる緑丸。その右手にはご主人様より渡された虫眼鏡だ。
指紋などは知る由もない彼だったが、それでも残された跡より
「正面から絞められてるでつ」
そして、なるべく上の方を見ないように努めている。そこには苦悶の表情および長く伸びきった舌があるからだ。
次に彼は
「ごめんなさいでつ」
こう両手を合わせながら、仏さんの白い着物をはだけてみた。
「うーん……ほかには傷がないでつね」
お婆さんが去った後、早速梅庵先生の遺体を調べる緑丸。その右手にはご主人様より渡された虫眼鏡だ。
指紋などは知る由もない彼だったが、それでも残された跡より
「正面から絞められてるでつ」
そして、なるべく上の方を見ないように努めている。そこには苦悶の表情および長く伸びきった舌があるからだ。
次に彼は
「ごめんなさいでつ」
こう両手を合わせながら、仏さんの白い着物をはだけてみた。
「うーん……ほかには傷がないでつね」
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