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二十五

 今や実質的な首領、片や四天王の一角を担っているくの一――今この夫婦に、最大の危機が訪れている。


 この時、緑丸が辺りの山々を見回しながら


「自然で強固に守られた要塞……今や、それが裏目に出てまつ」




 怪我をしている四名以外の全員が、中庭へと集まってきた。


「いいか、皆の衆! 今朝方、梅庵先生が池に浮かんでいるのを、そこにいる風見鶏が発見した。どうやら先生は首を絞められた後に、池へと放り込まれたようだ。だが……」

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