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二十一

 そして再び緑丸。


「時間でつよー! 皆さん、集合するでーつ!」


 これに集まってきた分家たち


「ちょこまか、ちょこまか」


「では、各自の報告を聞きまつ。まずは本家のこの僕でつが、南には特に異常が見当たらなかったでつ」


 そして続々と


「南西の川原も特に」

「西の林もこれと言って」

「北西の田んぼも別に」

「北にある池にも何も」

「北東の段々畑も異常なしでつ」

「東の茶畑も同じでつ」


 だが、本家が


「ん? ちょっと点呼を取りまつ!」


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