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九
ここでようやく
「種子な。さっきからブツブツ何や言ってるけんど、例のしょうもない扇を使う術、ちょっとは上達したんかいな?」
これに種子、ニッコリと
「忍法『あっというまに突き刺さる、まるで何かのような白扇の術』ですね!」
「白扇だけにせえ言うてるやろ! それに相も変わらず、何かって何やねん!」
「そんな、小さき事なんて気にされずに」
種子、そう言ったものの急に小声になり
「実は、いまだに投げても戻ってこなくって」
ここでようやく
「種子な。さっきからブツブツ何や言ってるけんど、例のしょうもない扇を使う術、ちょっとは上達したんかいな?」
これに種子、ニッコリと
「忍法『あっというまに突き刺さる、まるで何かのような白扇の術』ですね!」
「白扇だけにせえ言うてるやろ! それに相も変わらず、何かって何やねん!」
「そんな、小さき事なんて気にされずに」
種子、そう言ったものの急に小声になり
「実は、いまだに投げても戻ってこなくって」
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