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「それ誰?」


「あ、種子ちゃん。これ緑丸」


「おまえらよってたかって、それだのこれだの! おい種子! こいつな、神童なんやで!」


 だが


「そんなガキンチョが?」


「ガ、ガキンチョて? おまえと年恰好同じくらいやないか? おまけに緑の着物までや」


 この時、蕾が


「ご主人様、緑丸も連れて行けとお?」


「そや。すでに事情は説明済みや」


 これに種子


「うっそお? そんなガキン……」


「あ、でも種子ちゃん。この子ね、絶対に役に立つよお!」


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