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第十四話 続 くの一たちの隠れ家 一
穏やかな朝の破近宅。
「ほな、姐さんにでも会いにいこか!」
そう立ち上がった破近だが、この時天井より何やら赤い物体が――
「な、何や?」
「あいたたた。あ、ご主人様、おはようございますう」
そんな畳の上で腰をさすっている蕾。
「おいこら! 戸口から入ってこんかい!」
だが破近、すぐに気づき
「ま、まさか、おまえが先輩面をぶら下げて天井から現れるっちゅう事は?」
はたして、すぐに天井より第二陣が――
「い、いったーい!」
*再びジョン・ディクスン・カー「魔女の隠れ家」への、ほんの1%のオマージュ