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九十四
「ま、ご亭主はんの執念でっしゃろな」
これに相手が
「日記の事ですね? 四枚が欠けてるなど、気づきもしませんでした」
「多分でんな、そこに記されてたんですわ、久吉との打ち合わせが。で、さすがに五平はんに見られるとまずいんで、ご自分で破られたんでっしゃろな」
「そうでしたか」
こう返事したものの、お松がすぐに
「吟味方様? まさか、あの人が五平さんに手を?」
「そう思いまっか?」
お松、これに大きくかぶり
「あ、いいえ」
「ま、ご亭主はんの執念でっしゃろな」
これに相手が
「日記の事ですね? 四枚が欠けてるなど、気づきもしませんでした」
「多分でんな、そこに記されてたんですわ、久吉との打ち合わせが。で、さすがに五平はんに見られるとまずいんで、ご自分で破られたんでっしゃろな」
「そうでしたか」
こう返事したものの、お松がすぐに
「吟味方様? まさか、あの人が五平さんに手を?」
「そう思いまっか?」
お松、これに大きくかぶり
「あ、いいえ」
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