656/3502
七十二
「日記にもありまつが。久吉さんを見た宗三郎さんは、すごく気が動転されてまつ」
「そやったな」
「で、そこに瀕死の状態だった……『相手の首が大きく揺れた』との表現でつ」
これに破近、目を閉じたまま
「おまえの言わんとする事が、ようわかったわ。つまり久吉は……」
「死んだ振り、かなあって」
これを聞いた他の三人さんが、一斉に息を飲み
「な、何と!」
「でもな、朝ちゃん。確かに確認してないんやわ、宗三郎は久吉の死をな」
「日記にもありまつが。久吉さんを見た宗三郎さんは、すごく気が動転されてまつ」
「そやったな」
「で、そこに瀕死の状態だった……『相手の首が大きく揺れた』との表現でつ」
これに破近、目を閉じたまま
「おまえの言わんとする事が、ようわかったわ。つまり久吉は……」
「死んだ振り、かなあって」
これを聞いた他の三人さんが、一斉に息を飲み
「な、何と!」
「でもな、朝ちゃん。確かに確認してないんやわ、宗三郎は久吉の死をな」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。