65/3502
三十八
「それは、あん時に」
喜助、隣に目やり
「この桐山殿に、そう言われましたから」
「そんなら」
今度は破近、そちらに目を移し
「桐やんは、これ何やと思うん?」
少しだけ考えた相手が
「やはり、薬入れかと」
これに破近
「なあ、桐やんよ」
「は、はい?」
「これを見た百人がな、百人とも巾着という物をな」
その代物に目を落としていた破近、再びその青き目を相手に向け
「おまえさん。何で初めて目にした時から、薬入れっちゅうたんや?」
「それは、あん時に」
喜助、隣に目やり
「この桐山殿に、そう言われましたから」
「そんなら」
今度は破近、そちらに目を移し
「桐やんは、これ何やと思うん?」
少しだけ考えた相手が
「やはり、薬入れかと」
これに破近
「なあ、桐やんよ」
「は、はい?」
「これを見た百人がな、百人とも巾着という物をな」
その代物に目を落としていた破近、再びその青き目を相手に向け
「おまえさん。何で初めて目にした時から、薬入れっちゅうたんや?」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。