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六十四
だが、相手の愚痴はとどまる事を知らず
「おまけにね、信州に出向いたかと思えば、次ぎ会った時には仏になってるし!」
「あ、そこなんだけど。その仏さんって、亭主に間違いなかった?」
この妙な問いかけに、女房が首を傾げ
「え、ええ。顔は無茶苦茶にされてましたが、あの男に間違いなかったんで葬ってきましたよ」
「わかった。じゃあ」
背を向けようとした、そんな喜助に向かって
「どうせ、宗何とかという男が下手人なんでしょ?」
だが、相手の愚痴はとどまる事を知らず
「おまけにね、信州に出向いたかと思えば、次ぎ会った時には仏になってるし!」
「あ、そこなんだけど。その仏さんって、亭主に間違いなかった?」
この妙な問いかけに、女房が首を傾げ
「え、ええ。顔は無茶苦茶にされてましたが、あの男に間違いなかったんで葬ってきましたよ」
「わかった。じゃあ」
背を向けようとした、そんな喜助に向かって
「どうせ、宗何とかという男が下手人なんでしょ?」
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